ここでは、モバイルサイトにありがちなミスの回避方法について学んでいきます。
モバイルサイトにありがちなミスにはさまざまな種類があります。それらについて学ぶことで、広報やプロモーションに役立つモバイルキャンペーンを展開できたり、顧客の受注獲得が可能になります。
モバイルサイトにありがちな6つのミスを回避
■モバイル版コンテンツへのクロールがブロックされている
セパレートのサイトでは、デスクトップ版とモバイル版の両方のURLがクロール可能かを確認しておきましょう。簡単な確認方法としては、モバイルフレンドリーテストでモバイルページをテストします。テストしたページが、モバイルユーザーが利用できるページとして検出されることを確認します。
■JavaScript、CSS、画像のファイルがブロックされている
モバイルサイトにて使用しているJavaScriptファイル、CSSファイルや画像ファイルへのアクセスをブロックせずに、クローラーにもアクセスを許可しましょう。コンテンツを閲覧するユーザーと同じように、クローラーもコンテンツ内容を正確に把握できるようになり、最適なレンダリングとインデックスを実現することができます。
各コンテンツでクローラーからのアクセスをブロックしていないか確認する手段としては、Search Consoleの「URL検索」があります。「URL検査」機能を使用すると、クローラーがJavaScriptファイル、CSSファイル、および画像ファイルをクロールできる状態かを確認することができます。
また、クローラーがサイトのコンテンツをどのように認識するのかを正確に確認することができ、インデックスする上で発生する問題を特定して修正できるようになります。
■コンテンツが再生できない
動画やコンテンツの種類によっては、モバイル端末で再生できないものもあります。
どのようなサイトでも、モバイル端末いて再生できないコンテンツがページに存在しないようにしましょう。独自の動画プレーヤーを使用したり、サポートされていない形式のコンテンツを提供せずに、HTML5を使用して動画やアニメーションを掲載することがおすすめです。
Google Web Designerを使うと、動画やアニメーションをHTML5で簡単に作成することができます。さらに、動画の場合は字幕を利用できるようにすることをおすすめします。字幕が表示されると、ユーザー補助技術を使用しているユーザーや、独自の動画形式を再生できないブラウザを使用しているユーザーが、字幕を通してサイトを利用できるようになります。
■リダイレクトがトップページに集中している
セパレートのサイトでは、デスクトップ版にアクセスしたモバイルユーザーを該当するモバイル版のコンテンツのURLへ適切にリダイレクトしましょう。
デスクトップ版の、トップページではない下層のコンテンツにモバイルユーザーがアクセスしたにもかかわらず、モバイル版のトップページへリダイレクトしてしまうという事態は避けるべきです。また、Androidでは適切にリダイレクトされているが、iPhoneでは適切にリダイレクトされていないといった端末依存のミスにも気を付けましょう。
Search Consoleを利用している場合は、そのようなミスが検知されたときに通知が届きます。また、クロールエラーのレポートでも確認できます。
もし、デスクトップ版のコンテンツに対応するモバイル版のコンテンツが存在しないという場合は、モバイルユーザーをモバイルサイトのトップページへリダイレクトするのではなく、そのままデスクトップ版のコンテンツを表示するようにしましょう。
■モバイル版のみで404エラーが発生
特定のURLに対して、デスクトップからアクセスすると問題なくコンテンツが表示されるのに、モバイルからアクセスするとコンテンツが表示されずに404エラーやソフト404エラーになってしまう端末依存のミスは避けましょう。そのようなミスがある場合、Search Consoleを利用していれば、通知を受け取ることが可能です。
セパレートのサイトの場合、モバイルユーザーが正しくモバイル版のコンテンツにリダイレクトされているかを確認します。ダイナミックサービングのサイトの場合は、ユーザーエージェントの検出が正しく設定されているか確認しましょう。
サイトのページに対応するスマートフォン用ページがない場合は、そのままパソコン用ページを表示します。ユーザーエクスペリエンスとしては、エラーページが表示されるよりも、目的のコンテンツが表示される方がはるかに便利です。
可能であればレスポンシブWebデザインを利用します。この設定により、ユーザーが利用するデバイスの種類にかかわらず、同じコンテンツを提供することができます。
■インターステイシャルで画面全部が覆われてしまう
インターステイシャルとは、モバイルユーザーが閲覧するコンテンツの一部または全部を覆う広告や通知などが表示されるものです。モバイルサイトを閲覧していると、モバイル端末上によく表示されますが、ユーザーエクスペリエンスを損ねる恐れがあります。モバイル端末の画面領域は限られているので、インターステイシャルはユーザーの利便性を低下させると考えられます。
サイト内で表示したい広告や訴求が存在する際には、モバイル版のコンテンツに合わせてシンプルなバナーを設置するようにしましょう。
まとめ モバイルサイト特有のミスはユーザーの信用を損ねます
ここではモバイルサイト特有のミスと対策をいくつか解説していきました。どのようにしたらモバイルユーザーに最適なコンテンツを届けられるかだけでなく、ミスが発生したときにどのように検知するかも考慮して運用しましょう。