コラム
女性視点×PR
2015.03.11

家族との時間

先日、まだあどけない少年が惨殺される事件が起こりました。
その際の報道で少年の母親の手記にこの様な一文がありました。

 中学校1年生で、まだまだあどけなく、甘えてくることもありましたが、
仕事が忙しかった私に代わって、進んで下の兄弟たちの面倒を見てくれました。

 私自身、仕事や家事に疲れた時、
何度も何度も遼太の姿に励まされることがありました。
学校を休みがちになってかも、
長い間休んでいると、きっかけがないと学校に行きづらくなるから、
早く登校するように話してきました。

 ただ、遼太が学校に行くよりも前に私が出勤しなければならず、
また、遅い時間に帰宅するので、遼太が日中、
何をしているのか十分に把握することができていませんでした。
 家の中ではいたって元気であったため、
私も学校に行かない理由を十分な時間をとって話し合うことができませんでした。
 今思えば、遼太は、私や家族に心配や迷惑をかけまいと、
必死に平静をよそおっていたのだと思います。(本文抜粋)

読むだけで心が痛みます。
4人のお子さんを女手一つで必死で育てていらっしゃったお母様
お母様に非は一切ありません
忙しい中でも、お子様の事を思いできる限りで接していたのだと思います。
しかし、この手記にある通り
「もっと話し合えば良かった」
と後悔なさっています。

現在、日本の片親、共働き家庭において
仕事に家事、子供とゆっくりと話し合う時間はとても限られ
本来であれば気付くことができる子供からのSOSを見逃しがちになってしまいます。

問題は様々ありますが
一つは
「子育て世代への配慮の欠如」
があります。
世間では
「女性の社会進出」
が華々しくうたわれてますが
そこに
「子供への配慮」
は全くありません。
親の仕事中に子供の安全が守られるのは最低条件ですが
将来的にみて
「子供の心の安全」
も守っていかなければいけません。

子供の心の安全は現在
スクールカウンセラーを教育機関ごとに置くという取り組みはあるものの
ナィーブな年頃の子供達が気軽に尋ねることのできる場所ではありません。
見た目が問題なくても悩んでいる子供は沢山います。
日頃の小さなSOSを拾えるのはやはり一番身近にいる家族なのです。

子育て世代が子供と向き合う時間を充分に作るのは
難しい時代になってしまっています。
しかし、日本の未来を考えた上で一番大切な事は
子供たちを慈しみ育てる事なはずです。
その為には、子育て世代が子供と向き合う時間を取れる様な
雇用体制や助成制度を作っていく必要性があります。

国はもちろんの事、
社会全体の風潮も見直さなければなりません。
金銭的に豊かな社会も大切ですが、それよりも
「心豊かな社会」
を作っていかなくてはなりません。

最後に、今回被害にあわれた少年のご冥福をお祈り申し上げます。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

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