ウェブマーケティング目的でYouTubeを活用する上での注意点と必須ではないこと4選
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2025.09.18

ウェブマーケティング目的でYouTubeを活用する上での注意点と必須ではないこと4選

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この記事ではウェブマーケティングに興味のある方に向けて、ウェブマーケティング目的でYouTubeを活用する上で必須ではないことなどについてお伝えしていきます。

「ウェブマーケティングではYouTubeでの動画投稿をしていきたい」と考えている人は方向性は合っている可能性が高いのですが、やり方を間違えると思うように利益が出ない恐れがあるので注意が必要です。

そこで本記事では、ウェブマーケティングではYouTube動画投稿がおすすめである理由、さらに長時間動画をメインにするべき理由、そしてYouTubeを活用する上で必須ではないことなどに関して解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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ウェブマーケティングでYouTube動画投稿がおすすめである4つの理由|長時間動画がメイン

ウェブマーケティングをするにあたってはYouTubeで動画投稿をするのがおすすめです。その主な理由は以下の通り。

  • ユーザー数が多くて、視聴のハードルも低い(面倒な登録などがない)
  • YouTubeのアルゴリズムで「あなたの動画に興味がありそうな人」に動画がおすすめされる
  • 「文章のみ」での発信よりも本気度が伝わって「信頼」される(人は信頼できる人にお金を出したい)
  • 長時間動画を投稿できる

一番下の長時間動画についてもう少し詳しく解説しましょう。

長時間動画がメインになる

ウェブマーケティング目的でYouTubeを利用する場合、基本的には長時間動画がメインになります。なぜなら「強い興味がある人」なら長時間動画も最後まで見てくれますし、そういった人にこそ「販売」をするべきだからです。

ウェブマーケティング初心者の方に多いであろう、「短時間動画を量産して、興味がある人にもない人にもセールスをする」という発想で動画投稿するわけではないことを覚えておきましょう。

ウェブマーケティング目的でYouTubeを使うにあたって必須ではない4つのこと

それではウェブマーケティング目的でYouTubeを使うにあたって必須ではないことをいくつか紹介していきますのでぜひ参考にしてください。中には意外なものもあるかもしれませんが、「こうあるべき」という常識に囚われずに適切な方法で取り組んでいただければと思います。

必須ではないこと①:顔出し

可能であれば「顔出し」をした方が信頼性・親近感が上がりやすいものの必須ではありません。あまり大きな声では言えませんがルックス的に顔出ししない方がいい場合もありますし、最初は覚悟を持って顔出ししたとしても徐々に辛くなってくるケースもあります。

さらにいえばいわゆる「特定」をされる可能性もゼロではありませんし、ウェブマーケターとして有名になってしまえば、知られたくない人に知られてしまうこともあるかもしれません。

✅「覆面」などがおすすめ

だからといって例えば「動画の画面で文字を垂れ流すだけ」は動画にする意味がなくなるので、「覆面」などをおすすめします。覆面というだけでキャラクター性ができますし、文字だけで発信している場合にありがちな「架空と疑われること」もなくなります。

必須ではないこと②:毎日投稿

YouTubeチャンネルを伸ばすためによく言われる「毎日投稿」ですがこれも不要です。なぜなら毎日投稿を掲げると徐々に毎日動画を出すことそのものが目的になってしまい、最も重要である動画の「質」が落ちてしまう可能性が高いからです。それにウェブマーケティング目的で動画を出す場合は長時間動画が基本(その理由は後述)ですので、そもそも毎日投稿するほどの余裕がないはず。

「それでも毎日投稿するからこそ親近感を持ってもらえるのでは」と感じるかもしれませんし確かにそのような心理的効果もあります(ザイオンス効果)。ただ、質の低い動画を提供してしまうと、むしろ「逆のザイオンス効果」が発生して人が離れる恐れがあります。

さらに奇跡的に毎日投稿で動画のクオリティを長期的に保つことができていても、どこか調子の悪い時期があって質の低い動画が連発すれば、やはり「もう嫌になったのだろうか」「低品質な動画を量産して小銭を稼ぐ時期に来たのだろか」などと思われる恐れがあるのでリスクが高すぎます。

必須ではないこと③:収益化

「YouTubeチャンネルを運営する以上は収益化(チャンネル登録者数1000人以上などが条件)を」と考える人は多いですが、ウェブマーケティング目的でYouTubeを活用する場合はむしろ、積極的に収益化を目指すべきではありません。

なぜならウェブマーケティング目的でYouTubeに動画投稿をするのであれば以下が基本になるためです。

  • 1時間以上など長時間動画をメインにして「強い興味がある人」だけに見せる
  • 短時間動画やショート動画などで登録者数を稼ぐことはしない
  • ユーチューバー的に伸びやすい「エンターテインメント系の動画」は基本的に投稿しない

いずれもYouTubeで収益化を目指す場合とは「逆」を進むことになるのです。ただ、ウェブマーケティング目的でYouTubeを適切に使っていても収益化が見えてきた場合は設定しても構いませんが、それでも例えば「収益化条件の達成が近付いてきたので登録者数を稼ぐ」などのことはしないようにしましょう。

そもそもきちんとウェブマーケティングを進めていれば、「ぎりぎり収益化できるYouTubeチャンネルの収益」とは比べものにならないくらいの利益が出ますので、ここに労力を使う意味がありません。

必須ではないこと④:高額な撮影機材を用意すること

ユーチューバー的に伸びているYouTubeチャンネルの場合はハイレベルな撮影機材を使っていることが多いですが、ウェブマーケティング目的で動画投稿をするのであればそれほどのものは必要ありません。

もちろん視聴者がストレスを感じない程度の画質・音声でなければなりませんが、スマートフォンの録画機能であっても十分です。また、動画編集についてもスマートフォンアプリケーションでできるレベルで構いません。

ただ、ウェブマーケティングで動画投稿をする場合は長時間動画がメインになるので、ビデオカメラがあった方が便利ではあるかもしれません。しかしそれも高額なものである必要はなく、不自由なく録画できるレベルであればOKです。

✅環境によっては外付けマイクを用意する

動画の画質がそれほど高い必要はありませんが、音が聞き取りにくいのは視聴者にとってストレスになるため環境によっては外付けマイクだけは用意することも検討しましょう。

効率的にウェブマーケティングでYouTubeを活用しよう(まとめ)

ウェブマーケティング目的でYouTubeを活用する場合、ユーチューバー的に投稿したり、「短時間動画を量産してとにかくセールスをする」という戦略を取ったりはするべきではないので覚えておきましょう。

そうではなく「長時間動画を少人数に」がメインとなります。さらに、顔出しなし、収益化は狙わない、毎日投稿はしない、高額な撮影機材は必要ないなど、常識とは少し異なるやり方で好進めていくことをおすすめします。

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執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者30万人のYoutuber
上岡正明

MBA(経営学博士前期課程修了)
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者30万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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