YouTubeのジャンルが決まったら急いで動画投稿すべき!その理由とポイントを解説
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2023.06.01

YouTubeのジャンルが決まったら急いで動画投稿すべき!その理由とポイントを解説

ご自身のYouTubeチャンネルで扱う動画ジャンルが決まったら、「しっかりリサーチしてから動画を作ろう」「編集を作り込んでから1本目を投稿しよう」などと考えると思います。しかし、場合によってはYoutubeでは「早さ」こそが最重要になることもあります

特に「ライバルが全く、もしくはほとんどいないジャンル」で勝負するケースでは、ライバルよりも少し動画投稿のタイミングが遅れるだけで致命傷になる可能性もあります。いったいどういうことなのでしょうか。今回はYouTubeにおける「早さ」の大切さについて解説します。

YouTubeでは質より「早さ」「手軽さ」「続けやすさ」を重要視しよう

Youtube早さ・速さ

Youtubeは長期にわたって動画をアップできなければ、まず成果がでません。そこで、重要になるのが「早さ」「手軽さ」「続けやすさ」です。なかでも、「早さ」が重要になった実例を2つ挙げていきます。

2週間遅れただけで再生数が10分の1に

インターネット上でとあるホラー系の1ジャンル(ホラー系といってもさまざまなジャンルがあります)がブームになったとき、そのユーチューバーAは「まだこのジャンルを扱っているチャンネルが一個もない」と突き止め、すぐに動画投稿をしました。

ですがあるユーチューバーBが先に動画投稿をしていたため、

ユーチューバーAの動画再生数:約5万回
ユーチューバーBの動画再生数:約50万回

と大きな差をつけられてしまいました。ユーチューバーAもその後ある程度成功したそうですが、思ったほどの成果にはつながらなかったようです。しかも期間としては2週間の差しかありませんでした。

2週間は決して「タッチの差」ではない!

ただ、この「2週間」というのが本当に小さな差であるのかは微妙なところです。

なぜならYouTube上のトレンドは早ければ2~3か月で変化するからです。熱心にYouTubeの研究をしている人はそのことを知っており、「数日の遅れが大きな損失を生みかねない」と認識しています。よって考え方によっては「2週間」は「わずか」ではないのです。そのために、ジャンルが決まったら1日も早く動画投稿を始めるべきなのです。

「切り抜き動画」にテレビが負ける!?某アニメの人気動画

昔から、セーラームーンなどの変身アニメは女の子の定番です。今でも、某女の子向けのアニメでは毎話登場人物の変身シーンがあり、それが番組の一種の見せ場となっています。この時代ですから仕方がないのですが、「テレビで初めて流れた変身シーン」はYouTube上に即アップロードされます。

そしてそのアニメの公式YouTubeチャンネルにおいて、数週間遅れてその変身シーンの動画が投稿されています。

遅ければ「公式」でも「切り抜き」に負ける

そして「ちょっとグレーな切り抜き動画の方が、数十万回再生される→公式が数週間遅れて動画投稿をして、数十万~数百万回再生される」という流れになっています。よって単純に考えれば「数十万回分の再生回数を損している」といえます

さらに、「グレーな違法動画の再生回数>公式動画の再生回数」になっているシーンさえあります。このような動画は、いつかは運営側から削除されてしまうため、決してお勧めできるものではありません。しかし、いずれにしても「早さ」だけで、「違法な普通画質動画>公式の高画質動画」になり得るというのは恐ろしいことです。それだけ「早さ」はパワーを持っているのです。

 

YouTubeでは更新スピードも大切になる

無事に早めに動画投稿を始めることができても、その後もスピードが大切になるケースがあります。

「ライバルの動画投稿頻度が高い場合」は更新スピードを重視すべき

まず、ライバルの動画投稿頻度が高いと、「ネタ潰し」をされる可能性があります。ライバルに悪意はないはずです。また、動画の本数で抜かれれば、特にそのジャンルに興味を持ってチャンネル登録する視聴者は、「どうせなら、動画がたくさんあるほうに」と考えるかもしれません。

そもそも投稿頻度が高ければ、YouTubeのアルゴリズムにも好かれて「おすすめ動画」などで表示されやすくなります。結果として、再生回数・チャンネル登録者数ともに抜かれててもおかしくありません。

そのため、無理をする必要はありませんが「ライバルの動画投稿ペースが早く、きちんとチャンネルが育ってきている」のであれば、自分の投稿ペースのスピードを変えることを検討するべきです。

場合によってはジャンル変更の検討も必要

投稿ペースは変えず動画の質で勝負する、投稿ペースを上げる、などの選択肢もあります。いっぽう、「ライバルに完全に抜き去られそう」もしくは「競合が多くて思った通りに稼げなくなりそう」なのであれば、動画のジャンルそのものを変えることも考えましょう。

ただ、例えば「筋トレ→政治・経済」などと完全に変えると、元々いたファンまで離れていきます。「筋トレ→筋トレ&筋肉を育てる料理メニュー」など、「軸」は残すことをおすすめします。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

①:東洋経済オンラインでの連載記事
②:ダイヤモンドオンラインでの連載記事
③:プレジデントでの連載記事
④:日本経済新聞での連載記事