本格的な料亭を舞台にPR キッコーマン『紫 MURASAKI』
PRトレンド
ブランド要素の強化を目的とした事例
2019.01.23

本格的な料亭を舞台にPR キッコーマン『紫 MURASAKI』

キッコーマンは、2010年5月から10月にかけて開催された上海万博に、キッコーマンブースと本格的な懐石料理を提供する料亭「紫 MURASAKI」を出展しました。

展示会後には、多数の日中メディアの取材が続き、多くのメディアに露出しました。
また、「紫」は上海を中心に多くの人に知られるようになりました。

日本では誰もが知るブランドとして知られるキッコーマンは、
国内の少子化に合わせて、アジア戦略を加速させています。
海外での事業展開を始めて半世紀余りが過ぎていましたが、まだ中国への進出は2000年以降と日が浅いことが問題でした。

そのため、経営理念である「食文化の国際交流」を進めること、中国におけるキッコーマンブランドの存在感を高めることを目的に、多様な広報活動を展開しました。

多数の報道によって「紫」は万博の中で最も高い評価と知名度を得た飲食店となり、料亭の認知をきっかけに運営母体としてのキッコーマンブランドの認知向上も進みました。
PRで必要な5要素は、モノ、社会性、人、絵(画)、そして場所です。

この事例をヒントに、5要素を満たす戦略を考えてみるのもよいかも知れませんね。

PRのポイント
日本だけに焦点を置くのではなく、国際的な視点でPR活動を行った。本格的な料亭を舞台にしたこともポイント。

執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

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