YouTube動画の視聴ストレスを下げるコツと7つの撮影テクニック
戦略一覧
コンテンツマーケティング
2025.10.21

YouTube動画の視聴ストレスを下げるコツと7つの撮影テクニック

➡記事を書いた人:Youtube登録者30万人【MBA保有のPRプランナー】上岡正明プロフィール

この記事ではウェブマーケッターや広報担当者向けに、YouTube動画の撮影テクニックについてお伝えしていきます。

特に「発信内容には自信があるものの、動画全体のクオリティには不安が残りやすい」という方や、「どうすれば少ないストレスで最後まで見てもらえる動画になるのか知りたい」という方におすすめの内容となっています。

本記事ではYouTube動画の撮影テクニック、そしてテクニックを駆使することの根本的な意味などに関して解説しますので、ぜひ参考にしてください。

➡人気記事:PR会社一覧を紹介!厳選20社ランキングとカオスマップ

YouTube動画の撮影テクニック7選

それではウェブマーケティングや広報用のYouTube動画を撮影するにあたって意識するべきテクニックをいくつか紹介していきますのでぜひ参考にしてください。どれも難しいことではないので、すぐに実践できるはずです。

テクニック①:背景は「シンプルは1色」で一貫させる

動画の背景は「シンプルな1色」で一貫させることをおすすめします。YouTube動画に限らず人は「変わらないもの」を好む傾向にあるので、むやみに背景を変更しない方がいいです(変えるなら小物類くらいにおさめる)。

背景を変えないなら、(ブランディングにもよりますが)カーテンなどが映っていても構いません。ただ「一貫性」がどうしても落ちやすいですし、気を遣う部分が増えるので、やはりシンプルな1色が無難です。

テクニック②:「人」のポジションは画面のやや右下がおすすめ

「人」のポジションは画面のやや右下がおすすめです。中央で話したくなるかもしれませんが、意外と威圧感が出るものなので好ましくありません。そして画面の左上に「要点を示す文字(言わば疑似的なモニター)」を配置して、テロップは画面下中央で流し続けます(フルテロップ)。

テクニック③:できれば「視聴者がマーケター側をわずかに見下ろす」ようにカメラを配置

できれば「視聴者がマーケター側(の目線)をやや見下ろすアングル」になるようにカメラを配置しましょう。つまりカメラが「マーケターから十分離れつつやや上」の位置にくるべきということ。とはいえポジション取りが少し難しいので、よくわからなければ「水平」で録画すれば問題はありません。

そしてマーケターの目線よりも下から撮影すると威圧感が強くなるので絶対にNGです。

テクニック④:スマートフォン撮影で十分

撮影にはスマートフォンを利用すれば十分です。「ユーチューバー的に再生回数・チャンネル登録者数を伸ばしたい」なら画質にもこだわるべきですが、ウェブマーケティング目的のYouTube動画の場合は基本的に「見たい人を集客して、その人たちだけに見せる」のでそこまで追求する必要はありません。

ただ、スマートフォンを超える撮影機材があると便利な場面が多いことも確かなので、予算の余裕があれば(もしくはウェブマーケティングの利益で購入できるなら)調達するのもいいでしょう。

テクニック⑤:音質は「違和感のないレベル」で十分|フルテロップにする

音質は「聞いていて気にならないレベル」「たまに微妙に聞き取りにくい部分があっても、全体を通して考えると不快感がないレベル」なら十分です。なぜならマーケティング目的のYouTube動画は基本的にフルテロップ編集をするべきだからです。テロップを絶えず流し続けることで画面に「動き」が生まれるため、視聴者の離脱率を下げる効果が期待できます。

音質にこだわるよりもフルテロップ編集をする方が楽ですのでぜひ取り入れてください。そもそもテロップ編集はマーケター本人のセンスや信念はあまり反映されない要素なので、全部アウトソーシングしても問題はありません(チェックはしましょう)。

テクニック⑥:ブランディングに合った衣装(やその他装飾品)で固定する

ファッションに無頓着な人もいると思いますが、ブランディングに合った衣装やその他の装飾品で固定することをおすすめします。背景の話と同じで、こちらも変えない方がいいでしょう。変更するとしても、最も目立つ衣服はそのままで、アクセサリーだけ変えるなどが無難です。

また、顔出しをするならヘアスタイルも「ブランディングに合う清潔感のある髪型」で固定します(現在のヘアスタイルから大きく変えるべき人もいるでしょう)。髪が伸びすぎると清潔感を損ねやすいですし、逆に「これまで長めの髪で動画に出ていた人が」いきなりスポーツ刈り~スキンヘッドなどに変わると威圧感があるので好ましくありません。

✅ブランディングに合った衣装や装飾品の具体例

ブランディングに合った衣装や装飾品の具体例は以下の通り(顔出しをしない覆面系などの場合は、ヘアスタイルを気にする必要はありません)。

  • 硬いビジネス系:スーツと七三分け
  • 副業的な「稼ぐ」系:パーカーと爽やかな短髪
  • 学問系(アカデミック寄り):スーツと七三分け
  • ノリの軽い学問系:パーカー+短髪
  • ファッション系:最先端ファッション+スタイリッシュな髪型

これらはあくまでごく一例でしかありません。あなたのウェブマーケティングのスタイルによっては例えば「硬いビジネス系」でも派手なファッションが良いでしょうし、最初からスキンヘッドなどで個性を出していく方法もないわけではないので、様々に検討にしていただければと思います。

テクニック⑦:キリのいい再生時間にすることにこだわらない

たまに10分、30分、60分など動画の再生時間をキリのいいものにしたがる人がいますが、ほとんど意味がないのでやめましょう。

まず「キリがいいこと」自体はなんの魅力でもありません。また、例えば「○○について30分で解説!」などのタイトルに設定したとしても、「マーケターに対して情報を求めている意欲的な人」は、やはり惹かれないものです。

さらに再生時間を守るために内容に違和感が出たり、話すペースがおかしくなったりする可能性もあるのでデメリットばかりといえます。

テクニックを駆使して「視聴ストレス」をそぎ落として離脱率を下げる

今回紹介したようなテクニックを駆使して「視聴ストレス」をそぎ落として離脱率を下げましょう。内容そのものがどれほど有意義であっても、特に本題に入る前に「もういいや」と思われてしまったらそこでおしまいです。

例えるなら、動画が進むにつれて「もう見たくないポイント」が視聴者の中に徐々に溜まっていき、限界を迎えると途端にブラウザバックされるようなイメージです。

逆に内容が素晴らしい、編集が魅力的などの「まだ見たいポイント」が出てきても、「もう見たくないポイント」は相殺できないくらいに考えておくとちょうどいいといえます。

視聴者のストレスを軽減し、認知、集客、売上につなげよう(まとめ)

動画の発信内容そのものは魅力的でも「視聴ストレス」が蓄積していくと、どこかでブラウザバックされてしまう可能性が高いので、ウェブマーケティング目的でYouTubeに動画を投稿する方は気を付けてください。

マーケター側としては「良い情報をどんどん伝えていくから離脱されるはずがない」という意識かもしれませんが、視聴者はそこまで最初から高く評価してくれません。容赦なくブラウザバックされると考えておくくらいでちょうどいいです。

➡人気記事:メディアに出るプレスリリースの書き方12のコツ


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者30万人のYoutuber
上岡正明

MBA(経営学博士前期課程修了)
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者30万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

①:東洋経済オンラインでの連載記事
②:ダイヤモンドオンラインでの連載記事
③:プレジデントでの連載記事
④:日本経済新聞での連載記事