ゲーム機能で疑似体験 パナソニック『綾瀬はるか巨大化プロジェクト』
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2019.01.24

ゲーム機能で疑似体験 パナソニック『綾瀬はるか巨大化プロジェクト』

2010年8月20日にパナソニックから発売されたコンパクトデジタルカメラ「LUMIXFX700」のPR活動として9月23日の東京・新宿ステーションスクエアに、女優・綾瀬はるかさんの10mという巨大バルーンを突如として出現させるイベントを行った。

液晶画面に触れることで、ピント合わせやシャッターを切るといった操作ができることが製品特徴だが「いくら特製を述べても、店頭などで実際に触れてもらわなくては、その良さは伝わらない」と発売と同時に、タッチシャッターを疑似体験できるゲームをウェブ上で展開。

画面の中の綾瀬さん像をタッチさせるとポイントが加算され、像が大きくなっていくしくみである。

ゲーム開始時にはさくらんぼと同じ大きさだった綾瀬さんが、約1ヶ月間に899万件以上のポイントが集まり、結果として10mまで成長。

9月23日のイベントには巨大かつリアルな綾瀬さんのバルーンが登場した。

設定がわかりにくいなど、直感的に使えないと、ここぞという一瞬を逃してしまうという声から新たにタッチ液晶を搭載し、画面上でタッチするだけでピント合わせとシャッターが切れ、取り逃がさないことを最大のポイントにした。

スペックを訴求して憧れの対象となることよりも、簡単にきれいな写真が撮れる“あなたのためのカメラ”として、等身大の存在感を打ち出すことをコミュニケーションの軸とした。

PRのポイント
発売から1ヶ月間はウェブ上でのPRに注力し、9月23日に新宿駅前で体験イベントを実施し、巨大バルーンを登場させるなど話題の継続性を狙った。

執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

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