一工夫で新しい市場を開拓

2014年10月10日

本日のコラムは中堅アパレルのマッシュスタイルラボが立ち上げた部屋着ブランド「ジェラードピケ」についてお話したいと思います。

10月3日(金)日経MJ新聞 7面 『ブランドVIEWS』より

この「ジェラードピケ」は2008年秋に立ち上げた部屋着ブランドで、部屋着という位置づけながらファッション性が高い点が大きな特徴であるとのこと。

立ち上げの経緯を追っていくと、現ジェラードピケ事業部長が、立ち上げ前に担当していた装飾性のあるキャミソールなど肌着類ブランド「スナイデル」では、肌着類への消費者の注目度が想像以上に高く、「かわいい部屋着も出して欲しい」という要望が数多くありました。

しかし、潜在的な需要はある反面、当時装飾性のあるパジャマやスウェットなどは少なく、急な来客にも対応できる「パジャマ以上お出かけ未満」の服が無いことに着目した同事業部長は、バスローブやかわいい柄の部屋着のシーンが多い海外ドラマからヒントを得て、すぐに社長に直談判。ブランドの立ち上げが決定しました。

家族や友人との「絆」を意識する「おうち消費」ブームも追い風となり、女性たちの注目度は急上昇。ブランド立ち上げから半年足らずで店に行列ができたとのこと。節約志向に見合った価格設定や、男性や子供向け、潜在類と商品を拡充しクリスマス等のギフト需要にあった商品展開で順調に需要を取り込み、今後は雑貨や家具事業での展開も視野に入れているとのこと。

この記事を見ると、飽和状態の市場にもちょっとした一工夫で既存の商品では掘り起こせなかった需要を上手く開拓した後がうかがえます。

もちろん「絆」や「おうち消費」のブームに乗った所や、商品の質(この場合はデザイン性・素材)と節約志向に見合った価格設定(上下揃えても1万円前後)もこの商品を広く世に広めた理由といえるでしょう。

このような情報は、以前のブログで書かせて貰ったストーリー性を上手く反映しており、広報活動において最もメディアアプローチのしやすい『宝』といえます。

モノが溢れて飽和状態の現代においても、既存商品で顧客のニーズを満たせない場合は新たな隙間需要が生まれる余地があります。そこに着目してから開発までのストーリーを、世に広められるかどうかは、まさに広報担当者の腕の見せ所といえるのではないでしょうか。

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