地方の中小企業はコーナーを知ろう。

2014年12月08日

本日のコラムは、地方の中小・ベンチャー企業にとって非常に高いハードルである五大新聞(読売・朝日・日経・毎日・産経)に取り上げられる方法を考えたいと思います。

12月07日(日)読売新聞 6面『経済全国便』より

まず記事の内容をかいつまんで抜粋します。

地域活性化が焦点となる中、各地の大学から各地の大学発ベンチャー企業の活躍に注目が集まっている。大学発の技術や人材を生かして新産業を開拓し、成長市場と雇用の場が生まれることに各自治体の期待が高まっている。とのこと。
大学発の各地域のベンチャー企業を3つ取り上げて紹介する形式で、以前にも取り上げたまとめ記事の体裁となっています。

山形 
鶴岡市にある慶応大学最先端生命科学研究科出身の関山和秀氏が2007年に研究仲間と共に起業した「スパイバー」は、研究仲間との飲み会で「クモの糸は凄い!人工的に作れないか」と盛り上がったのが研究のきっかけ。クモの遺伝子を組み込んだ微生物にタンパク質を作らせて、糸を製造する技術を開発した。こうして開発された人工クモ糸は強度や伸縮性、耐熱性で科学繊維をはるかに凌ぐ次世代バイオ素材だそう。実用化に向けて自動車部品会社と協力し量産化へ向けての階段を登っているとのこと。

香川
香川大大学院出身の三宅徹社長が2004年に学内で創業した「未来機械」は、メガソーラーのパネルを掃除する自走ロボットを製品化した。水を使わず、ブラシで砂をかき上げ、扇風機の空気で吹き飛ばすというもの。自走ロボットなら掃除の人出や手間が省けるため需要が見込めると考えたとのこと。砂漠でメガソーラー計画が相次ぐ中東に販路を定め、2015年の量産をめざすとのこと。

京都
京都大大学院出身の小間裕康社長が2010年に設立した「グリーンロードモータース」は、8月スポーツカーの加速性やデザインが話題の電気自動車「トミーカイラZZ」を開発した。1台800万円と高額ながら1年待ちの予約客があるほどの人気商品だとのこと。「グリーンロードモータース」の母体は京都大学の起業家育成事業が母体で、府内の企業が開発に協力。京都府も産官学の連携による開発を後押しした結果、モーター以外の全商品を府内の企業が提供し約3年かけて商品化したとのこと。来年には京都府北部で組み立て工場を稼働させ、量産を目指すとのことだそうです。

さて、大学発のベンチャー企業というとハイテク分野や最先端技術という部分がクローズアップされますが、次世代のハイテク技術についてまわる問題として、量産化の問題も見え隠れしているように感じられます。大学発のベンチャー企業を産官学挙げて支援している京都の事例以外は、創業からかなりの年月を要していながら、本格的量産化・実用化はこれからの段階。そのような段階にも関わらず掲載されています。

これは、次世代の最先端技術が尖っており記者の目を引いたと見られがちですが、この『経済全国便』というコーナーは元気な地方の企業や地域独自の取り組みに焦点を当て、テーマに沿って紹介するコーナーで、その中で今回は大学発のベンチャー企業というテーマの中で情報を集めたものと思われます。

つまり、今回の様な尖った商品やサービスを提供できなくても、地域独自の取り組みや、地場産業との連携、自治体と協力しての取り組みなど様々な変わったテーマ・切り口でアプローチをすることが出来ます。

このようなコーナーは各新聞ともに大きさやテーマは異なれども必ず見つけられます。アプローチを行う上で適切なコーナーを見つけること。その上で、これまで何度も述べてきた、記者の目を引く情報を構築する事が出来るかが肝要になります。

さて、今回の記事を見て、PR会社で研究員として働いている私も、以前は文系の大学院で学んでいた頃を思い出しました。もちろん文系なので世に新たなモノを生み出せることはなく、起業などは考えもつきませんでしたが、周囲の友人たちが皆働いていく中で取り残された思いを抱きながら研究に没頭した日々は多かれ少なかれ共通するでしょう。30歳を過ぎても研究を続け、ようやく陽の目を見る所が見えてきた上記の若い社長さん達には精一杯のエールを送りたいと思います。

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