4.興味の無い人を継続顧客にする方法│導線設計/アイドマ/アイシーズ
コラム
経営戦略×PR
2013.11.12

4.興味の無い人を継続顧客にする方法│導線設計/アイドマ/アイシーズ

1.顧客心理について

プロモーションにおいて大切なのは、「流れ」を考えることです。

例えば、チラシをつくるにしても、それだけで完結させるのではなく、

チラシを見てもらったら、次はホームページ、その次は展示会といった様に、常に次のステージへ誘導するように、内容を考える事が大切です。

その流れの基本として、よく使用されるのが、AIDMA(アイドマ)です。

●Indifference(無関心)
●Attention(注意)
●Interest(関心)
●Desire(欲求)
●Memory(記憶)
●Action(行動)

上記の流れに沿って、消費者は購買に至るという流れを示したものです。

この流れを意識するのは、大前提として、WEBマーケティングにおいては、 AISCEAS(アイシーズ)という法則も併せて考える事が効果的です。

AISCEAS(アイシーズ)の法則は、
●Indifference(無関心)
●Attention(注意)
●Interest(関心)
●Search(検索)
●Comparison(比較)
●Examination(検討)
●Action(行動)
●Share(共有)

上記の流れになります。

WEBだからこそ発生する、SEOやLPO等の検索対策や、価格コム、食べログなどで行われる比較、検討、Facebookやmixi、twitter、などのソーシャルメディアでの情報共有など、

WEBマーケティングを考える際には、「HPをつくるだけで良し」なんて時代ではなくなっているのです。

2.導線を設計する

顧客心理の流れを知っておく重要性は、
「顧客心理の状態によって、活用するプロモーション方法とメッセージが変わってくること」です。

無関心の状態にある人に向かって、営業マンがいきなり商品のスペックを熱く語っても、首を傾げられるだけです。

それよりは、広告などの媒体を使って、商品を使ったときの効果などを見せてあげた方が効果は出やすくなります。

▼心理段階から見た、悪い例と良い例:

× 無関心状態の顧客に対して、飛び込み営業で、「このパソコンはCPUが最新でメモリが~~」といった話をする。

○ 無関心状態の顧客に知ってもらうために駅前でチラシを配布。チラシにはHPのアドレスが記載してあり、HPで割引券がダウンロード出来る。HPには、申込ページへのリンクがわかりやすい位置に設置してあり、Q&Aページでは、申込に際しての不安を解消できる。一度申し込んでくれた顧客に対しては、定期的に、30%OFFのクーポンつきのメールマガジンやハガキDMを送る。さらに、Facebook内にコミュニティを立ち上げ、お客様のいない時間帯には、twitterで「今だけクーポン」を発行している。さらに、知り合いを紹介すれば、3,000円キャッシュバック。

このように、次の心理状態へと進ませるような仕掛けを用意するのが、プロモーションの基本です。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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