PRで成功したければスナックに行け!?
コラム
成功事例×PR
2019.01.24

PRで成功したければスナックに行け!?

春になり、ビールが美味しい季節になってきましたね。

40代前半の私ですが、知り合いに連れられて初めてスナックに行きました。。。

スナックでお酒を飲んでいると、いろいろな疑問が浮かんできました。

東京大崎の小さなスナック店、正直料理もお酒も飛び切り美味しいモノではありません。

周辺をみれば、オシャレなイタリアンやインスタ映えする様な完璧なレストランが立ち並んでいます。

でも、このスナックは15年も競争過多のこの土地で生き残っているのです。

その理由を考えてみると2つの要素が見えてきました。それは
『ママの隙』と『お客の共犯意識』です。

”ママの隙”とは、言い換えるとママのズボラさ
仕事よりもお客と一緒に飲んだくれて酔っぱらってしまうのです。

そんな、完璧でないママをお客は支えてあげたくなり
お皿やグラスを下げたりと片付けを手伝い始めます。

この、ママの隙があるからこそ受け身のお客ではなく、参加者なる事ができます。

オシャレなイタリアンでは絶対にない光景です。

そしてもう一つは、同じ目標に向かって動いているという”お客の共犯意識”です。

これは分かりやすく言うと、俺たち常連客でこのスナックを支えていこう!という意識になります。

例えば、今月はお客が少なそうだから、『 いつもよりボトルを一本多く入れておこう 』という行為がこれにあたります。

この『隙』と『共犯意識』を上手く活用したのがAKB48ではないでしょうか?

『隙』=完璧でないアイドル構成 (完璧な美女ではなく、どこか欠けていてイジられる様なアイドル)
『共犯意識』=●●を総選挙1位にするというファン同士の決意 (指原を俺たち指原ファンの力で1位にしよう)
完璧でないからこそ、支えたくなりファンとして参加する様になる、
そして、参加する事によってファン同士の共犯意識が生まれる。

この連鎖によって、AKBは大きな人気を勝ち得たのではないかと思います。

まとめると
『隙』を作って消費者をプロジェクトに参加させ
プロジェクトの支援活動を通じてファン同士の『共犯意識』を生み出させる。

これらの事が出来れば、AKBの様にブームを作れるのではないでしょうか?

よく考えてみると、広報だけでなく
クラウドファンディングや企業も
これらと同じシステムが機能すれば成功している気もしますね。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

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