コラム
経営戦略×PR
2018.12.20

伝統を受け継ぐPR

今日は先人の技術などを受け継がせるPR事例をご紹介したいと思います。

近年、後継者難や相次ぐ廃業で、物作りが伝承できない危機に直面しています。

そこで長崎県波佐見町の陶磁器メーカーである「マルヒロ社」による、先人の技や知恵などを伝承してもらうための施策をご紹介します。

まず初めに行ったのが、地味であるイメージの「そばちょこ」をデザイン性あるものに変えること。

このそばちょこがポップになりインテリアの一部として飾ることできたら、、、
ということで、「め、みみ、はな、くち、て」という目や鼻などをデフォルメしたカラフルな絵柄とともに味のあるひらがなを側面に描いたそばちょこで、回転させると毒っけのある漢字にかわるそばちょこが3月に発売されるようです。

この2,3年で発売したデザインそばちょこは130種類にもなるそうです。

このカワイさとそばちょこを日常使いするという意外性や新鮮味が受けており、珈琲カップやアイスなどを盛るデザート入れにしたり、消費者が思い思いに使い始め、インスタ映えするデザインも功を奏し、女性が実際に使っているシーンを盛んにSNSにも投稿され、たちまち話題の器として注目を集めています。

PR商材としては向いていないのでは、というものでもアイディアや角度を変えてみることで、一気に主力商材になる可能性があるといういい事例だと思います。

みなさんも自社商品をPR視点で見つめなおしてみてはいかがでしょうか。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

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