自社の隠れた強みを見つけ出して、PRのネタを作る方法
コラム
経営戦略×PR
2013.11.26

自社の隠れた強みを見つけ出して、PRのネタを作る方法

皆さまは、自社の強みが何であるか、すぐに答えられるでしょうか?

「品質が良くてと価格が安い」

とか、

「クライアントの立場に立ったサービス提供」

とか。

これらは、素晴らしいことです。

ですが、PRの視点からすると、ちょっと弱いかも知れません。

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では、自社の強みを見つけ出す方法から、考えてみましょう。

強みの分析のためによく使われるのが、3C分析と、SWOT分析です。

「自社・競合・市場」

また、

「内部環境としての強み・弱み、外部環境としての機会・脅威」

これらをブレインストーミングなどを行いながら洗い出して、

「機会を捉えて、強みを活かせて、なおかつ競合がやっていないこと」

を、見つけてみましょう。

それが、自社の本当の強み(コア・コンピタンス)になります。

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さて、先に上げた

「クライアントの立場に立ったサービス提供」

ですが、このキーワードを打ち出して、メディアが取り上げてくれるでしょうか?

特集のタイミングとマッチするなど、よっぽど運がよくないと難しいでしょう。

コア・コンピタンスを見つけ出す、というのは、抽象化のためのアプローチです。

個別具体的な要素を、ひとつの概念にしたものがコア・コンピタンスになっているわけですから、それだけでは、わかりづらいものになるのは当然なんです。

プレスリリースにおいては、キャッチコピーを見ただけで絵が思い浮かんだり、記事の内容を具体的に想像できたりするものが、ベターです。

そのためには、具体的であることが必要条件なんですね。

そこで、行いたいのが、「コアコンピタンスの具体化」です。

一度、概念化したものを、再度、具体化するというアプローチですね。

これをすることによって、コア・コンピタンスを明確に現した「具体的な内容」を見つけ出します。

3C分析やSWOT分析で、洗い出しは終わっているはずなので、そこを再度見なおしてみましょう。

そこに、PRで使える切り口が眠っているはずです。

経営会議で自社の強みを分析したり、方針を決定する際には、ぜひ、もう一手間かけてPRの切り口についても探ってみてはいかがでしょうか?


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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