カスタマーインのマーケティング
コラム
経営戦略×PR
2016.11.24

カスタマーインのマーケティング

本日はカスタマーインのマーケティング成功事例についてのコラムを掲載します。
 
そろそろ師走も近づいてきましたが、年末に実家へ帰省する人も多いかと存じますが、
皆様の中にも飛行機や新幹線より格安の高速バスを利用しようと考えている人も多いのではないのでしょうか。
 
高速バスというと、「安いけど乗り心地が悪い」というイメージをもたれている方が多いと思いますが、
顧客ニーズを的確に捉え、顧客満足度・売上をあげた企業があります。
 
まずマーケティング戦略を構築するためにターゲットを明確に「160cmの女性」にセグメント。
頭を覆い寝顔を見られることが気になって寝れない女性の悩みを解決したカノピーや、シェル型パーテンションをつけ、
バス内なのにも関わらず、プライベート空間を作ったりと、今までにない発想から女性向けシートを開発しました。
 
そのほかにも利用シーンに着目し、ターゲットを「女性追っかけファン」にセグメント。
様々なコンサート日程に併せて運行本数を変動させ、コンサート需要のある女性層の囲い込みに成功しています。
 
このシートが女性陣にハマり、顧客満足度が上がりその流れで売上が激増。
高速バスの悪いイメージを払拭したすばらしい戦略ですね。
 
また今までの業界事情として、「固定費がかかるため、安くても顧客を取り入れたい→値下げ」という流れを
女性向けシートという付加価値をつけた戦略を組んだことがヒットの秘訣だと思います。
 
安かろう悪かろうではなく、しっかり顧客ニーズに合わせた商品開発を行ったすばらしい事例ですね。
 
また、この商品開発がPRネタとなり、たくさんのメディア露出にもつながっています。
 
ターゲットを誰でもウケるようにするのではなく、明確にセグメントすることはPR戦略にも同じことが言えます。
 
皆様もPR戦略を考える際に差別化戦略などの事例を参考にしてみてはいかがでしょうか。

執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

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