コスメ化粧品・ビューティー企業向けPRの3つのポイント
PR戦略とは
業種・業界別 最新PR戦略と成功法則
2019.02.05

コスメ化粧品・ビューティー企業向けPRの3つのポイント

美容業界のメディアプロモーションは、大きく分けると二種類あります。

コスメPRの2つの目的とは?

1つはブランディング目的のプロモーションで、主にメーカーなどの企業が行ないます。
2つめは直接的な販売促進を目的としたプロモーションです。こちらは消費者と直に接する小売店などのケースが多いです。

ひとつめに挙げた主にメーカーが行なうブランディング目的のプロモーションは、直接的な利益を生み出すことはありません。実際の売り場でそのメーカーが商品を販売するわけではないからです。

しかし、大手のブランド商品メーカーなどはイメージ向上を目的としたブランディング広告を非常に重視しており、結果として巨額の利益を得ています。それはなぜでしょうか?

この「ブランディングを目的としたプロモーション」は、商品に対する付加価値を大幅に高める効果をもたらします。
それにより小売店が商品を販売する際に、競合商品と比較して値引きなし、もしくは値引きが少ない状態での販売が可能になったり、販売数量を大幅に増やすことができるということになります。

こうして各小売店が売上を増やすことで、結果的に商品を開発しているメーカーが利益を集めることになるのです。同じプロモーションといっても、オリジナル商品を持っている(製造している)企業はブランディング戦略が成功のための非常に大きな鍵になります。

それに対し、仕入れ商品を販売している小売店は、ブランディングプロモーションよりも直接販売プロモーションを重視すべきといえます。必要なのは商流の中の自社ポジショニングを明確化させてブランド目的プロモーションをするべきなのか、それとも販売促進目的のプロモーションをするべきなのかを明確化しておくことなのです。

 

メディア露出が難しい・・・掲載するコツがあります!

コスメ化粧品・ビューティー業界のトレンドはマスメディアから生み出されるものです。
近年ではインターネットからブームに火がつくようなケースも増えてきましたが、テレビや雑誌といった従来のメディアの影響力の強さは今でも変わりません。

メディア露出が難しいと言われる3つの理由

マスメディアへの露出はコスメ・ファッション業界におけるPRの最重要課題であると言えるでしょう。
しかしながら、コスメ化粧品・ビューティー業界はテレビ等の影響力の強いマスメディア媒体に取材をしてもらうことが難しい業種でもあります。

主な理由は3つあり、

①大手スポンサーによる制限
②競合他社の数が多すぎる
③求められているトレンドを把握することの困難さ

 

 

具体的な対策の3つのポイント

ここではその3つの理由について少しご説明します。

●1・大手スポンサーによる制限

マスメディアコンテンツをコントロールしているのは発信する側ではなく、年間広告宣伝費数十億を支払っているほんの一握りの大企業です。当然のことながらメディアはスポンサーの意向に反するような内容の報道をすることができませ。たとえばコスメ業界最大手の企業がスポンサーになっているような情報番組では、他社の商品及び関連情報が露出することはありません

●2・競合他社の数が多すぎる

市場シェアを精査してみればわかりますが、ファッション分野の市場は一部の事業だけが寡占しているというようなことはなく、存在している多数の企業が市場を細かく分け合っているという状態になっています。
このように競合他社が多い業界では、マスメディア媒体1つに対してアプローチをかけてくる企業も非常に多くなり、多数の競合の中から自社の報道用資料だけを目立たせるのは困難です。
1日に何百通ものプレスリリースを受け取るマスメディアの目を引くためには、弊社のようなPR会社が得意とする独自のノウハウが必要になります。

●3・求められているトレンドを把握することの困難さ

これはどの業界でも言えることですがマスメディアへのプロモーションを行なう上で重要なのは、メディアが現在進行形で欲している情報は何であるのかを知ることです。
しかし、常に新鮮な情報を集めるためには専門的な知識と技術を持つPR会社が、メディアプロモーション専属の人間を雇い、継続的にマスメディア媒体に営業回りをしなければなりません。

 

まとめ

一般企業が通常の業務と並行してこなすのは至難の業と言えるでしょう。

上記のような問題点をクリアするためにもフロンティアコンサルティングのようなPR会社を上手く活用することを強くお勧めいたします。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

①:東洋経済オンラインでの連載記事
②:ダイヤモンドオンラインでの連載記事
③:プレジデントでの連載記事
④:日本経済新聞での連載記事