PRは驚きを提供すること
コラム
経営戦略×PR
2014.12.28

PRは驚きを提供すること

今年一年、あと3日ですね〜。
歳を重ねていくと1年が早く感じると良く聞きますが、ホント1年がはやい!!

皆さんは、どうだったでしょうか。

私は、それなりに充実した1年だったように思います。(笑)
皆さんは、年末年始は旅行に行かれる方も多いのではないでしょうか。

さて、今年最後のコラムのテーマは「訪日観光客を顧客にかえる」です。

現在、日本に来ている海外の観光客はのべ年間1036万人を超え、
その買物消費額は驚きの7000億円と言われています。

ここに注目しない手はない。

ということで、様々な企業が、我先にと対応に追われていますね。

確かに、ショッピングモールやブランド品を扱うお店に行くと
中国語、英語、韓国語等の表記が目立ちます。
私の地元にある小さなショッピングモールでも、
各国出身の方がスタッフとして働いているくらいで「ここもか」と思うくらいです。

しかし、よくよく見ていると、ターゲット(国籍)に併せ、
ちゃんとその店の”売り”を自己紹介ができているとこは
まだ少なく感じます。

ターゲットに併せ、企業の特徴を簡潔に訴求する。

これは、PRの基本です。

当然ターゲットが変われば、我々で言う訴求ポイント(ネタ)が変わり
プロモーション方法も変わります。

それは、企業に眠っていて、こんなネタつかえないよねというネタが
響くかもしれません。

全てはターゲット選定からの戦略立案ですね。
ここが我々PRマンの腕の見せ所。

「大手企業だからお金を使ってできること」
と我々も営業時よく聞きます。
でも、お金がなくてもできることは、山ほどあります。
例えば、知り合いの外国人に色々聞いてみるとか。

幸い、「made in japanは安心」やアニメなどの「クールジャパン」、
無形文化遺産、2020年東京五輪など、「日本のイメージ」は良い土壌があります。

観光に訪れる彼らのニーズを刺激し、驚きを提供し、共有してもらう環境があれば
囲い込む事が出来ます。

それを実現した例では、お寿司の形の消しゴムや、
かっぱ橋にある刃物屋さんがあります。
自社の強みを最大に活かし、リピーター獲得にも成功しています。

後は、「自社では無理」と思うのではなく、
「自社ならできるかも」と思い、一歩を踏み出す事ができれば
「面白いことをやる企業」、「素敵な商品を扱うお店」という意識を与えられ
また、訪日した際にリピーターに育てる事が出来ます。

そういう視点で、年末の街を探索してみても面白いのではないでしょうか。

来年こそは、旅行に絶対に行きたーーい!!

では来年も皆さんにとってたくさんの幸せが訪れますように
Happy New Year!!


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

①:東洋経済オンラインでの連載記事
②:ダイヤモンドオンラインでの連載記事
③:プレジデントでの連載記事
④:日本経済新聞での連載記事