インタビュー対応|記者会見や取材時の心得を学ぶ
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2019.03.03

インタビュー対応|記者会見や取材時の心得を学ぶ

取材には、できるだけリラックスをして自然体で臨んでください。
微笑みを浮かべてときにはジョークも交えて、わかりやすい口語での受け答えが好印象に伝わります。

 

記者が求めてる答えは、“おもい” です

質問内容を復唱する

テレビ取材を例にとってみましょう。
インタビュー取材中に、番組ディレクターがもっとも困ってしまうのが、質問に対して「はい」「そのとおりです」としか答えてもらえないケース。

極度の緊張から頭が真っ白になり、返事をするが精一杯となってしまうのでしょう。
しかし、それではテレビPRのチャンスを十分に活かすことはできません。
そもそも、インタビューは取材対象者の考えや思いを存分に話してもらう、もしくは想いや考えを引き出すための行為です。

つまり、商材をPRする絶好のシチュエーションなのです。
これが念頭にあれば、次のような受け答えにはならないと思います。

Q「○○のサービスは、主婦に大人気だそうですね」

A「はい」

Q「最近、急激に利用者が増えたそうですが・・・?」

A「そうですね」

Q「これは、あえて働く主婦をターゲットに選んだのが良かった?」

A「そうだと思います」

 

通常、限られた時間内で放送するために、インタビュー内容の余分な部分は極力削って編集されて放送します。

「余分な部分」=「インタビュアーの質問」です。

上記のQ&Aをご覧いただければ一目瞭然ですが、インタビュアーの発言であるQ部分を削って、取材対象者Aのコメントだけを放送したら、何について話しをしているのか全くわからなくなります。
インタビュアーの質問の仕方が下手な場合もありますが・・・。

ここでいう番組側が求めているコメント内容は、主に「なんで、主婦層に○○サービスが人気なのか」ということです。
慣れないインタビューの最中に質問の意図を理解して、的確に回答するのは難しいと思います。
そこで、簡単に使えるテクニックをお教えします。

簡単も簡単、「復唱」です。
インタビュアーの質問を復唱すればいいのです。試しに、先ほどのQ&Aに復唱テクニックを使ってみます。

Q「○○のサービスは、とても主婦のかたに人気だそうですね」

A「はい。そうですね、○○は今、主婦のかたに、とても多く利用していただいています。発売当初は・・・」

Q「最近、急激に利用する方が増えたそうですが?」

A「そうですね。最近、急激に利用するかたが増えてきたのは事実で・・・」

Q「敢えて働く主婦をターゲットに選んだのが良かったんですかね?」

A「はい。働く主婦をターゲットに選びました。今、日本全国で・・・」

 

どうでしょう? 復唱するだけで、だいぶAのコメントが具体的になってきていると感じませんか?

多くの場合、インタビュアーが引き出したい内容は質問の中にありますから、上手に復唱することで番組が求める回答ができるというわけです。しかも、この復唱テクニックにはさらに利点があります。

質問内容を復唱することで自然と頭が整理され、後に続く言葉が出てきやすくなるのです。

せっかくテレビPRのチャンスを得たのに緊張してしまい、うまく言葉が出てこない・・・。そんな状況に遭遇したときの救世主になるはずです。

 

まとめ しっかりと事前準備をしましょう!

ただし、復唱テクニックは編集作業が前提のVTR取材のときのみに有効です。

生中継・生放送の場合は、復唱ばかりしていると不自然な感じになり、時間も足りなくなるので、インタビュアーの質問にできるだけ具体的に答えるよう意識しましょう。

そんなテクニックもコミュニケーションのプロがそろったフロンティアコンサルティングの選任スタッフがアドバイスさせていただきます。


執筆者・監修者
上岡正明
経済記者・経済コメンテーター
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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