情報連鎖ってなに?【超初心者向け】
PR戦略とは
3分で分かる「PRの基本」
2019.01.22

情報連鎖ってなに?【超初心者向け】

〔読了まで2分〕

自社の製品サービスの魅力を伝えるための手法は様々です。そして、多種多様なメディア(媒体)があります。
広報・PRでは継続的、かつ、戦略的にそれらを用い、目的に基づいて最適な対策を実施していかなければ、大きな成果へ結びつけることはできません

 

[情報の連鎖]で仕掛けていく

とくにPRにおけるコミュニケーション戦略で重要なこととは、[情報の連鎖]をどうやって起こすのか、ということです。

なぜお客はモノやサービスにお金を払うのか・・・。
その心理のトリガー(引き金)になるものは何なのか・・・。

 

たとえば、ファッション、美容分野などの分野は、商品やサービスの進化が著しく、競争が激しい業界です。また、女性は友人との情報交換や、カフェやレストランなどの共有の場で、商品のクチコミを交換し合います。
そこでは、広告やテレビCMの効果は薄れて、むしろ@コスメなどのサイトや著名人などのブログ投稿が威力を発揮します。

こうした、タッチポイントの多様性をPRでカバーするには、情報連鎖という手法がとても有効です。
次から、詳しく説明していきましょう。

 

情報連鎖ってなに?

私が考える情報(Intelligence)とは、生き物です。ひとつのところに止まることなく、常にかたちを変えて、拡散を続けます。以下は、その動きを視覚的にまとめたものです。

●情報(Intelligence)の誕生

●情報クリエイティブ

●情報の発信
メディアの記者、ライター、SNSの場合は個人やクリエーターなど情報を発信する人

●情報の拡散
・テレビ、新聞、雑誌、ネットのマスメディア
・インターネットメディア同士による有機的な拡散(キュレーション)
・個人が介在するFacebook、Instagram、ブログ、Twitter(SNS拡散)
・個人から複数へとの広がるクチコミ

●情報の評価
情報が評価されて、それぞれの意見が増加していく(評価や書き込み)

 

情報連鎖の種類

なかでも、私が考える情報連鎖の起爆装置には、主に次の3つがあります。

  1. SNS発の情報連鎖
  2. テレビ発の情報連鎖
  3. ネット発の情報連鎖

 

これらの3つは、互いに複雑に絡み合いながら、ひとつの大きな波(ウェーブ)としての巨大な情報連鎖を生み出します。

「多くの中から選んでいくプロセスが楽しくて好き」
「情報交換が井戸端会議のようで楽しい」

など、ワイワイ楽しんでいる中にも、情報拡散の要素が含まれています。
こうしたコミュニティ主体の情報連鎖を、「クチコミ」と呼ぶこともあります。また、別の例として、企業のイメージアップや医療分野のターゲットなど、対象範囲が広くなる場合には、情報連鎖のためのメディア攻略はさらに綿密な設定が必要となります。

業界全体の傾向や流行などをはじめ、海外比較やテレビメディアの活用、さらにはテレビディレクターや記者たちが「今なにが欲しいか」というメディアヒヤリングやインサイト把握も欠かせません。

戦略的なPR活動を更なる企業発展につなげるためには、商品やサービスにおける主観的な情報のほか、客観的な事実をさらに調査して、掘り下げながら組み立てることがとても大切です。

つまり、最初から情報連鎖を視野に入れてり全体の戦略ストーリーを生む必要があるということです。

 

まとめ メディアに選ばれるために

この戦略ストーリを生み出し、クロスメディアで各媒体を通じて、情報連鎖を主体とした広報やPRマーケティング活動を行っていきます。そして、他社では実現できない即効性とブランディング効果を兼ね備えた全メディア一体の高度な戦略を展開していきます

広告ではなく、PRという成果が表れたとき、
メディアに選ばれたという新たな価値があなたの会社・サービスに加わるわけなのです


執筆者・監修者
上岡正明
テレビコメンテーター・経済記者
戦略PRプランナー・著書26冊累計105万部のビジネス作家
登録者25万人のYoutuber
上岡正明

MBA(多摩大学院経営情報学修了)
テレビコメンテーター
多摩大学客員講師(18,19)
帝塚山大学客員講師(19)
登録者24万人のビジネス系YouTube

「スーパーJチャンネル」「めざましテレビ」「王様のブランチ」「クイズミリオネア」等の元放送作家。日本を代表するPR戦略の専門家で、企業広報のスペシャリスト。未上場から上場企業まで戦略PRを手掛けたクライアントは300社以上。

広報ブランディング、新規事業構築、外資系企業の国内イベント、海外プロモーション支援のコンサルティング会社代表。現在まで約20年間、実業家として会社を経営。これまでに三井物産、SONY、三菱鉛筆、日本瓦斯など200社以上の広報支援、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベントなどを行う。

代表的なコンサルティング案件としては、日本中の女性たちの心を動かした「表参道のパンケーキブーム」、1年で200万台以上を売り上げた「ふとん専用掃除機レイコップ」、世界が注目する食イベント「肉フェス」、1カ月で6000万人(日本の約半分)にバズらせた「ジャポニカ学習帳“昆虫の表紙が変わった?”」がある。

経営と並行してMBA(情報工学博士前期課程)取得。東京都中小企業振興公社講師。成蹊大学、多摩大学、帝塚山大学の客員講師。東洋経済新報社、ダイヤモンド社、朝日新聞出版社、PHP出版、総合法令出版社、アスコム社、大和出版、すばる舎、宝島社から累計21冊80万部の著書を上梓。

日本神経心理学会、日本行動心理学学会、行動経済学学会、一般社団法人日本行動分析学会、日本社会心理学会、一般社団法人日本小児心身医学会、認知神経科学会の各学会員。

日経ヴェリタス・東洋経済オンライン・ダイヤモンドオンライン・プレジデントの4大経済メディアで専門家として記事連載もおこなっております。お読みになりたい方はこちらからご覧下さい。

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